ネットフリックスで放送されていたフジテレビの番組『テラスハウス』。
出演していた女子プロレスラーの木村花さんが、2020年5月に22歳という若さで亡くなったことが問題になっていますが、その原因のひとつがSNSでの心無い中傷でした。
その誹謗中傷をした男が書類送検されたとのことで、今回は
- 情報開示で男特定
- 誹謗中傷したのは誰なのか
- フジテレビの責任は問われているか
についてお伝えしていきます。
テラハ木村花に誹謗中傷した男が書類送検【情報開示請求】
『テラスハウス』(略称:テラハ)に出演していた木村花さんが命を絶ったのは、悪質な誹謗中傷が原因のひとつでした。
悲しい事件として終わってしまっていたと思いきや、誹謗中傷したという男がこの度書類送検されることになりました。
誹謗中傷したアカウントや投稿が削除されていましたが、データを復元するなどして対象を絞り込み、摘発に至ったとのこと。
少し前までは、インターネット上の書き込みについて、「誰が書いたのか特定」することは難しかったのですが、最近では特定できるようになっています。
SNS事業者やプロバイダ業者に情報開示請求をすれば、時間はかかっても、誰が投稿したのかが分かります。
今回もそのような情報開示のステップを踏んで摘発となったと思われ、
つまり、誹謗中傷された証拠を残すためには、削除に備えてキャプチャを取ったり、印刷しておいたりすることが大切だ。アカウントなどが削除されていてもアクセスログが残っていた場合は、情報開示請求ができる。Twitterの場合は一ヶ月間アクセスログが残っているので、なるべく早く行動してほしい。
(Yahoo!ニュース)
誹謗中傷などされた場合は、アカウントなどを削除される前にキャプチャを取ったりアカウント名やURLを控えるなど、早めに行動するとなお良いとのことです。
最近は、Youtubeなどで一般人に近い人がネット上で有名になることも増えてきましたよね。
もし、誹謗中傷に悩んでいる人がいれば、できるかぎり証拠を残すようにしてください。
テラハ木村花に誹謗中傷した男は誰なの?
亡くなった木村花さんに誹謗中傷した人は、何人かいたはずです。
その中でも中心となり、特に多くの中傷コメントをしていた男が書類送検されました。
当人は大阪府の20代男性とのことですが、それ以上の情報は分かっていません。
木村さんのもとには、毎日100件近くの心無いコメントが来ていたそうで、男が送った中には「生きている価値あるのか」「いつ死ぬの?」など、強い口調の書き込みがあったとのこと…
考えるだけで心が痛みますよね。
たしかに、そのような口調であからさまにコメントした男性は、当然裁かれるべきです。
しかし、コメントをしたのは、その男性だけではないはず。
本当はもっと多くの人が誹謗中傷に加担していましたし、似たような心無いコメントをした人もいたのではないでしょうか。
誹謗中傷すると、この男性のように特定され、書類送検される可能性も充分にあるのですが、どれほどの人がそこまでの重大性を認識していたのか疑問です。
テラハ木村花の誹謗中傷にフジテレビの責任は?
木村花さんの遺族からは、「過度な演出を行った」としてフジテレビの責任を求める声もあったとのこと。
木村さんの母親の響子さん(43)は「娘は番組の過剰な演出によって凶暴な女性のように描かれ、みずからの命を絶った」として、ことし7月、BPOの放送人権委員会に申し立てをしました。
しかし、
番組内での言動や感情表現などについて、出演者の意思に反して制作スタッフが指示や強要をしたことは、確認されなかった
「出演者の意思に反して指示や強要をしたことは確認されなかった」とされ、フジテレビは責任をまぬかれました。
誹謗中傷の的となった、木村さんが共演男性に怒りをぶつける場面のある放送回は、当初はネットフリックスのみで配信されていました。
フジテレビは、5月19日に同じシーンを番組内で放送。その4日後に、木村さんは亡くなっています。
すでに炎上している問題のシーンについて、追加で放送する必要はあったのか…すでに傷ついている木村さんに追い打ちをかけることにならなかったのか…
たとえ責めを負わなかったとしても、フジテレビが考慮すべきこともあるように思います。
まとめ
ネットフリックスで放送されていたフジテレビの番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが、2020年5月に22歳という若さで亡くなった問題。
その原因のひとつとなった、SNSでの心無い中傷について、その誹謗中傷をした男が書類送検されたことについてまとめました。
誰が書類送検されたのかなどは公開されていませんが、情報開示請求がなされ、警察にしっかりと個人情報を押さえられています。
本当であれば、もっと多くの人が誹謗中傷に加担していたはずです。
今回の男性(大阪府20代)のように特定されることは充分にありますので、誹謗中傷しても、何も得はありませんよね。
また、フジテレビの責任についてはいったんお咎めなしになりましたが、問題のシーンをフジテレビで再度放送するなど、配慮が欠けていたことは事実です。
視聴者側も、テレビ局側も、タレントの方がもっと守られて活動できるよう配慮してほしいと思います。