アイドルグループ「たこやきレインボーの」春名真依さんが、不適切発言で活動自粛となったというニュースが流れてきました。
たこやきレインボーは大手事務所・スターダストプロモーションのアイドルで、関西在住の5人で構成されています。
ことの発端は2021年1月23日(土)に放送された、「たこやきレインボーofficial」のYoutubeチャンネルの生配信だったそう。
しかし、ネットの反応では
- あの言い間違いだけで活動自粛は重すぎ
- そんなにまずいこと言ったの?
など、なぜ活動自粛にまでなってしまったのかが理解できない人も多いようでした。
不適切発言とは、春名真依さんが言ってしまったことば「えたひにん」のことだと言われていますが、そもそもこの言葉の意味があまりよくわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、
- たこやきレインボー春名真依さんの発言「えたひにん」の意味は?
- そんなに言ってはいけない言葉だった?
- 活動自粛は重すぎる?
などについてまとめていきたいと思います。
たこやきレインボー春名真依が不適切発言で活動自粛⁉何言ったの?
春名さんが「不適切」とされる発言をしてしまったのは、Youtubeライブでのこと。
2021年1月23日に放送されたYoutubeライブで、春名真依さんは「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」を間違えて、「えたひにん」と読んでしまうシーンがあったとのことで、その部分が不適切だと言われているようです。
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」とは、私利私欲のために悪事をはたらくもののことを言い、古くは妖怪や化け物を意味していました。
漢字もかなり難しいですよね。
若い人が使うことばではないので、春名さんが読めなくても不思議はありません。
なお、1月23日の問題の動画は、すでに削除されてしまっていました。
たこやきレインボー春名真依が言った「魑魅魍魎」読み間違いの意味は?
春名真依さんは、「魑魅魍魎」を「えたひにん」と間違えて読んでしまったようなのですが、「えたひにん」とはどういう意味なのか、知っている人も少なくなっているかもしれません。
「えたひにん」とは、近世において武士・百姓・商人とは別に隔離された卑しい身分として使われてきた言葉。
最近では「差別用語」として口にする人がほとんどいなくなっている印象ですが、過去には実際に使われており、古くは学校の授業で通常のワードとして習ったという人もいるかもしれません。
現在ではむしろ、「えたひにん」という言葉により差別され続けてきた人々がいること、またその問題が現代にまで続いていることを知り、教訓として問題解決をしていく必要があるという文脈で語られているものです。
「差別用語」を普通の言葉として使うのではなく、「こういう言葉があり、差別用語として認識して、社会問題をしっかり見つめていきましょう」という文脈でなら、使われることもまだあるということです。
たこやきレインボー春名真依が活動自粛処分は重すぎ?
「えたひにん」発言に対して、活動自粛が重すぎると考える方も多いと思います。
まして、春名さんやたこやきレインボーのファンの方は、「そんなことで…」と悲しくなってしまった方もいるでしょう。
「さすがにかわいそう」という声もあります。
「ちみもうりょう」を「えたひにん」と読み間違えたという理由だけで活動自粛に追い込まれる時代。それが令和。これは本当に不適切発言に当てはまるのか?#たこやきレインボー #春名真依
— モッチー🍡 (@mochi__main) February 3, 2021
「魑魅魍魎」を「えたひにん」って読み間違えた春名真依(たこやきレインボー)って人が活動自粛に………読めなくて、どうにか頑張って読もうとした結果、間違えちゃって活動自粛って流石にかわいそう。
オレこの人を応援するわ!
( ง ¯ᒡ̱¯ )و✧— ‘ʚまー坊ɞ’ (@MaR_bow_kyz46) February 3, 2021
しかし、「えたひにん」という言葉はかなりの「差別用語」だとされています。
「差別用語」は、「差別する意図があっても、なくても、通常の会話において使うべきではない」と考えるのが一般的かと思います。
春名さんに悪気はなかったと思われますし、ただ単に「知識不足」から言ってしまっただけなのでしょう。
しかし、やはり言葉を聞くだけで辛いと感じる人がいることも事実…
活動自粛は、そういった方々に配慮し、また他の芸能人やアイドル・Youtuberなど「発信者」への教訓になるものですので、「重すぎ」と簡単に片づけてしまうのも違うかもしれません。
ちなみに、「えたひにん」として差別されていたのは昔の人たちだけではありません。
地方に行くと、今でも「部落差別」や「同和問題」として、差別や偏見が残っている地域もあります。
そうした方々は、ずっと長い間苦労して傷ついてきたので、そういう方々のことを考えると、活動自粛は妥当とも言えるのです。
まとめ
アイドルグループたこやきレインボーのメンバー・春名真依さんが、「えたひにん」という言葉を使ってしまったということで、不適切発言があったとして活動自粛となりました。
活動自粛が重すぎると思う方もいるかもしれませんが、言葉の背景や、現在も問題になっていることを考えると、一概に「処分が重すぎ」とは言えないのが現実です。
しかし、差別用語についてよく知らずに口にしてしまうことは、春名さん以外でもあることだと思います。
春名さんが悪い、勉強不足だ、と考えて叩くのも違うような気がしてしまいます。
誰しも誰かを傷つけることばを言ってしまう可能性があることや、日本語を正しく知ることの大切さを、あらためて痛感しました。