東京福祉大学の総長だった中島恒雄氏が事件を起こして逮捕されたものの、最近学長に復帰していたことが分かりました。
事件の内容が内容なだけに、「復帰はありえない…」というのがまっとうな反応かと思います。
総長が起こした事件の内容はこの説明しますが、東京福祉大学には「やばい」「ひどい」との噂があります。
受験を控えている人は、その評判がかなり気になることと思います。
なので今回は、
- 東京福祉大学の悪い評判は本当なのか
- 東京福祉大学で留学生が失踪した理由
- 東京福祉大学の総長が起こした不祥事とは具体的に何なのか
についてまとめておきたいと思います。
最初にあえて言っておきますが、東京福祉大学には優秀な先生方もたくさんいて、充実した学生生活を送っている学生さんも多いです。
ぜひ、受験を考える際の参考にしてもらえたらと思います。
東京福祉大学の評判「やばい」「ひどい」は本当なのか?
東京福祉大学を検索しようとすると「やばい」とか「ひどい」といった検索ワードが出てきます。
これを目にするだけで、「この大学を受験していいのかな?」「この大学に在籍しつづけていいのかな…」など、不安が膨れ上がってしまいますよね。
東京福祉大学が「やばい」と言われた理由は、大きい問題で以下に集約できそうです。
- 2008年に大学の総長が部下への強制わいせつ。逮捕、実刑を受けた
- 過去に1400人以上の留学生が失踪
- 2018年にいきなり公務員試験のための授業が必修化
上2つについてはあとで説明します。
2018年にいきなり公務員試験のための授業が必修化
東京福祉大学は、
2018年度に突如、公務員試験の対策を行う授業を卒業のための必修科目に加えていたことがわかった。多くの学生が急なカリキュラム変更で就職活動に割く時間を奪われ、中には進路変更を余儀なくされた学生もいるという。
- 2018年に突如、公務員試験の対策授業を必修化
- カリキュラム変更で就活や進路に大きな影響が出た
といった過去があります。
公務員試験を受けることを希望していない学生にも、「卒業のために必要だから」と無理やり受けさせていたんですね。
「突然、必修科目を増やされてとても困っています。仕方なく履修しましたが、週に7コマもの授業に出なければならず、とても大変です。しかも教科書を3冊も買わされ、それを学生たちが代わる代わる音読するだけの授業です。私は公務員試験を受けないので、この授業に出る意味はありませんし、もし試験を受けるのだとしても、この授業は何の役にも立たないのではないでしょうか」
- 週に7コマもの授業に出なくてはならない
- 教科書を3冊も買わされ、それを学生が音読するだけの授業
だったということで、これはかなりひどいです。
特に卒業間近の学生にとっては地獄でしかありませんよね。
これだけ問題になったので、現在は正されているとは思いますが、また同じようなことが起きると思うと怖いです。
東京福祉大学については良い評判もある
しかし、東京福祉大学については悪い噂ばかりではありません。
大学の口コミサイト「みんなの大学情報」の口コミは3.63。
良くも悪くもないという数字ですが、口コミをひとつひとつ読んでみると、充実した大学生活を送っている(いた)人が意外にも多いことがわかります。
とにかく熱心な先生が多いです。生徒も穏やかな雰囲気の生徒が多いので比較的すぐ馴染めたように思います。
(みんなの大学情報)
私は将来、小学校教諭になりたくてこの大学を志望しました。
教育学部なので、将来先生になりたいと考えている学生にはいいと思います。(みんなの大学情報)
福祉大学行くならここが一番かな?とか今現状では思うかな そんな縛りないしみんな未来に向けキャンパスライフ送れてる
(みんなの大学情報)
- 熱心な先生が多い
- 生徒も穏やかな雰囲気で馴染みやすい
- 将来先生になりたい人にはおすすめ
- 福祉大学に行くならここが一番かな?と思う
- 縛りがなく自由なのがいい
など、良い口コミもありました。
しかし、良い口コミを書いている人は、「やりたいことが明確」という大前提があるようです。
目標がすでに定まっていて、自分で計画立てて、周りに流されない努力ができる人にとっては良い大学だと思います。しかし、とりあえず大学で4年間過ごそうという人は、来ない方がいいです。
(みんなの大学情報)
- 目標が定まっていて、周りに流れなければいい大学
- とりあえず大学で4年間過ごそうという人は来ないほうがいい
という意見も。
しかし、みんなの大学情報には、比較的ネガティブな口コミも散見されました。
教員に問題は無いが学校サイドに問題あり。対面授業開始の連絡が対面開始の1週間前に急に来た。授業時間変更なども勝手にやられる。 問い合わせても意味無い。昨年の不祥事にあったように学校運営には不信感満載。アドバイザー(担任のようなもの)の先生や教科の先生も学校サイドではなく雇われの身なので何かを変えたりすることは出来ない。将来の目標がある程度さだまっていないならばこの学校に来ても何となくという感じで就職できない。在学中に資格取得し専門分野(福祉など)に進むのであれば問題ない。就職支援は一応就職支援室があるが求めているものが得られる訳では無い。外部で自分で行動した方が良い。
(みんなの大学情報)
- 学校運営はダメ。不信感がある
- 将来の目標が定まっていないなら、来ても就職できない(在学中に資格取得して専門分野に進むのであれば問題ない)
とのことで、「将来の目標が定まっていて自分から行動できるなら◎」、しかし学校の運営には不満があるとのこと。
完全に悪い噂だけということではなく、将来のために資格取得を頑張れる人であれば、充実して過ごせるようですね。
東京福祉大学で留学生が失踪⁉なぜ?
東京福祉大学は、過去に3年間で1400人以上の留学生が失踪したことが事件になっています。
指摘されていたのは「留学生の受け入れすぎ」問題。
留学生を受け入れると国から補助金がもらえたり、学費が単純に多くはいってくることになるので、大学は儲かるわけです。
しかし、儲けを重視しすぎたためか、東京福祉大学は留学生を大量に受け入れ、一時は教室が足りなくなり、授業に銭湯の2階やアパートの一室を使っていたという話もあります。
そこまでになるとかなり異常事態ですよね。
留学生も思うように勉強のサポートを受けられるはずがなく、多くの留学生失踪に繋がったのでしょう。
また、東京福祉大学は留学生に対し、「学位を取得すればお金持ちになれる」などとあまりにも直接的で安易な宣伝をかけていたとも言われています。
「豊かに生活したい」という純粋な留学生の想いを利用し、金儲けに走ったと言われても仕方がありません。
東京福祉大学の学長(総長)が起こした事件がエグい→今年「人格が卓越している」と総長復帰
東京福祉大学の総長だった中島恒雄氏は、2008年に部下の女性5人に「土産物を渡す」といって呼び出したあとに強制わいせつをはたらいたとして、逮捕され、実刑を受けています。
「土産物を渡す」と言って呼び出して胸などを触ったということで、考えるだけでもひどいです。
部下の女性は、とても怖くて不気味な思いをしたと思います。本当にかわいそうでなりません。
しかし、そんな事件があり、実刑まで受けたにもかかわらず、中島氏は2018年頃から突然授業に顔を出すようになり、2020年11月には総長に復帰していたといいます。
さきほどの話を思い返してみると、必修授業が急増したのも2018年です。
大学関係者には、「公務員試験を学生に受験させ、就職率を上げて大学の評判を上げるという、元中島学長のもくろみがある」と考えている人もおり、突然姿を現しはじめた時期とも重なることから、この説が真実である可能性は高いでしょう。
総長に復帰した理由についての取材に対し、大学担当者は
「卓越した人格と学識を持つ中島氏の強いリーダーシップを求める声が学内で自然発生的にあがったため」
(朝日新聞デジタル)
としており、強制わいせつまで行った人に「卓越した人格」とコメントすることにあきれてしまいます。
とはいえ、口コミにも「先生は熱心」ともありますので、現場で教えている先生方は優秀なのでしょう。
一部の人、または学校全体の教職員やスタッフが、中島氏に支配されているという印象を受けます。
まとめ
東京福祉大学についての評判を、良いものから悪いものまで紹介しました。
「やることが明確で資格取得など努力できる人であればいい大学」とのコメントがいくつもありましたので、進路希望が明確な人は、選択肢のひとつとして考えてもいいかもしれません。
しかし、悪い評判や過去の不祥事などもありますので、受験や入学をする際は、じっくり考えたうえで納得して選ぶことが必要になりそうです。