アスベストの危険性はどれくらい?ニトリ珪藻土はすぐに返品や使用中止したほうがいいのか

  • 2020年12月23日
  • 2020年12月23日
  • 生活

ニトリが珪藻土商品にアスベストが含まれていることから、250万点もの商品の自主回収を行うとのことです。

ニトリの珪藻土商品って、見た目もかわいいものが多く、私も買おうと思ったことがあります。

商品を持っている方にとっては、「アスベストって怖いから、一刻も早く返品したい!」と思いますよね。

しかし、「使い慣れているし…」「すぐに使うのをやめるのはもったいない…」と、どうしたらいいのかわからなくなっている人も多いと思います。

そこで今回は、

  • アスベストってそもそも何なの?
  • アスベストの危険性ってどれくらいなの?
  • ニトリの珪藻土商品はすぐに返品・使用中止すべき?

などについてまとめていきたいと思います。

自分が使っている商品にアスベストが入っていたなんて、とても不安ですよね。

少しでも疑問を解消できればと思います。



そもそもアスベスト(石綿)って何?

アスベストは、建築資材(特に断熱材)として使われてきたのですが、次第に健康被害があることが明らかになってきた物質で、別名を「石綿」ともいいます。

アスベストについて、まずは建築会社さんのHPから特徴を引用させていただきます。

アスベストは非常に危険性の高い物質で、小さいため呼吸器官を通って容易に肺へと侵入します。
体内に蓄積すると呼吸困難などの障害を引き起こし、最悪死に至るケースもあるのです。
アスベストが原因で死亡した事例も決して少なくはなく、訴訟が起こり社会問題にもなりました。
メディアで取り上げられ、使用されている建物の緊急点検や除去も全国各地で行われたほどです。
その危険性から規制が厳しくなりましたが、現在でもアスベストが使われている建物は少なくありません。

大光株式会社

これによると、アスベストは

  • 非常に危険性の高い物質
  • 小さい物質で、肺にまで侵入してしまう
  • 体内に蓄積すると、呼吸困難を引き起こす可能性がある
  • 死亡してしまうケースも
  • アスベスト除去なども行われてきたが、現在でもアスベストが使われている建物も一部ある

とのこと。

「現在でもアスベストが使われている建物がある」ってめちゃめちゃ怖いですよね。

しかし、アスベストを残すことに関しては、国交省が下記の法令で基準を定めています。

  1. 飛散することにより著しく衛生上有害な物質として石綿を定めること。
  2. 増改築時には、原則として石綿の除去を義務づけるが、増改築部分の床面積が増改築前の床面積の1/2を超えない増改築時には、増改築部分 以外の部分について、封じ込めや囲い込みの措置を許容すること。
  3. 大規模修繕・模様替時には、大規模修繕・模様替部分以外の部分について、封じ込めや囲い込みの措置を許容すること。
  4. 工作物についても、石綿に関して建築物同様の規制を行うこと等。(国土交通省

これによると、アスベストは

  • 飛散することにより著しく有害な物質
  • 原則として除去。しかし、一部の建築については封じ込めや囲い込みの措置が許される

ということらしいのです。

完全に除去されずとも、「封じ込め」ることができ、「飛散しない」ようにする処置のみでOKというパターンもあるということですね。

アスベストの危険性ってどれくらいなの?珪藻土にも含まれている?

とはいえ、素人がアスベストの危険性を判断することはできません。

この「危険性の見分け方」については、先ほどの建設会社さんのHPから引用させてもらいますが、

アスベストの危険性は使用されている場所によって変わります。
特に断熱目的やむき出しの鉄骨に直接吹き付けられたものは、非常に危険性が高くなっています。
発じんの危険があるため、速やかに除去などの対策を講じなければいけないでしょう。
昔はアスベストは断熱用として使われていたことが多く、天井に直接吹き付けられたりしました。
そのため、古い建物ほど危険性が高く、作業の際には防護服や手袋などの装備も必須になっています。
飛散する可能性も残されているため、呼吸器系へ障害を起こす危険も高くなっています。
そしてボイラー室やタービンなどの断熱材として使用されていることもあります。
この場合は直接天井へ吹き付けられたアスベストより危険性は低いですが、それでも飛散するおそれは残されています。
配管の断熱材に使用されているケースが多いですが、特に劣化によってむき出しになったアスベストは危険です。
公共施設や住宅では、天井板の材料がアスベストを含んでいることもあります。
飛散するのでは、と感じてしまうかもしれませんが、危険性や発じんのおそれは低めです。

大光株式会社

これによると、

  • アスベストの危険性は使用されている場所によって変わる
  • 断熱目的や、むきだしの鉄骨に直接吹き付けられたものはかなり危険
  • 飛散するおそれがあるものは危険
  • 劣化によってむき出しになったアスベストは危険
  • 「吹き付けたもの」ではなく、天上板の「材料」がアスベストを含んでいることもあるが、危険性や発じんのおそれは低め

とのこと。

つまり、建築で「直接吹き付けられたアスベスト」が一番危険で、「板などの材料に含まれているアスベスト」は比較的危険性が低いということになりますね。

珪藻土にはアスベストが含まれやすいのかが気になってきますが、建設資材などを販売されている会社のHPに、

海外製、主に中国製のケイカル板についての見解
自社調査の中で中国製建材については高い危険性があるという見解を持っております。
現在流通しているケイカル板(商品名珪藻土バスマット)などが該当の製品となります。

中国製のケイカル板の加工依頼を受けるケースがあります。
「中国製のケイカル板についてはセメントの混入やアスベストの混入の可能性を否定出来ない」
という観点からトマト工業では2次加工を一切お断りさせていただいております。

トマト工業

  • 中国製のケイカル板(という種類の珪藻土商品)について自社調査の結果、高い危険性がある
  • 中国製のケイカル板についてはアスベストの混入の可能性を否定できない

とのことで、中国製の珪藻土商品には、すでに「アスベストが混入している可能性」が指摘されていたんですね。

すべての中国製の珪藻土商品がそうとは限りませんが、購入する際には注意したいところです。

ニトリの珪藻土商品(バスマット・コースターなど)はすぐに返品や使用中止すべき?

今回、ニトリ(少し前にはカインズも)の一部の商品にアスベストが含まれていたことが分かりましたが、すぐに使用を中止しないと危ないのでしょうか。

上記でまとめたように、アスベストは

  • 飛散することで危険な物質
  • 板などに含まれているアスベストは危険性が比較的少ない

ということでした。

ニトリの回収についてのプレスリリースには、以下の文言がありました。

調査中の商品の中に法令の基準を超える石綿(アスベスト)が含まれていることが判明したため、対象商品を別紙にお知らせするとともに、自主回収のご案内をいたします。

お客様には重ね重ねご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんが、該当商品がお手元にございましたら、直ちにご使用を中止いただきますようお願い申し上げます。

つきましては、回収方法をご案内させていただくまで、商品はごみ等で廃棄せずに、ビニール袋に 2 重に入れ、テープ等で封をした上で保管をお願いいたしま
す。

なお、通常使用をしている限りは石綿(アスベスト)が飛散する恐れはなく、健康上の問題を生じさせる恐れはございません。

しかしながら、商品を削ったり割ったりした場合、また、破損した際には石綿(アスベスト)が飛散する恐れがございますので、ご注意ください。

ニトリ:【第2報】お詫びと自主回収のお知らせ

  • 直ちに使用を中止するよう促したうえで、
  • 通常使用している限りは石綿(アスベスト)が飛散する恐れはなく、健康上の問題を生じさせる恐れはない
  • しかし、商品を削ったり割ったりした場合、破損した場合には、アスベストが飛散する恐れがある

ということですね。

ニトリがただちに使用を中止するよう呼び掛けていますので、そうするのが一番です。

しかし、家に置いているだけですぐに健康に悪影響があるわけではなさそうですので、落ち着いて、回収の詳しい案内が出るまで待っていてください。

なお、珪藻土の商品は削ってお手入れしている人もいると思います。

もし最近、削るなどのお手入れをしていたり、落として割れたりしたことがある人は、ビニール袋に入れてアスベストが飛散しないよう対策をとったほうが良いでしょう。

割ったりするとアスベストが飛散する恐れがあるとニトリも報告しているので、保管の際に小さくしようとして割ったりはしないでくださいね!

まとめ

ニトリの珪藻土商品にアスベストが混入しているとのことで、現在家に珪藻土商品がある人は不安に思っていることと思います。

珪藻土商品については、家に置いているだけで健康被害を生むものではありません。

しかし、削ったり割ったりするとアスベストが飛散するおそれがあり、飛散すると、肺に入ったりして健康被害の原因になることがあります。

ニトリが「すぐに使用中止を」と呼び掛けているので、それに従うことが一番ですが、「何らかの事情ですぐに使用中止できない」という方は、自己責任のうえで、今回の情報も参考にして、割ったり削ったり破損したりしないように留意して管理してくださいね。

※回収対象商品の詳細は、『【第2報】お詫びと自主回収のお知らせ」』に記載されています。