先日から珪藻土商品、バスマットやコースターにアスベストが含まれているということで自主回収のニュースが飛び込んでいます。
12月16日はカインズ、12月22日はニトリと立て続けにおきており、ニトリに関しては自主回収商品が240万個に及ぶとのことです。
このように珪藻土商品にアスベストが含まれるというニュースを聞くと、どのようにして珪藻土にアスベストが含まれているのか見分け方が気になります。
参考として、2020年12月22に自主回収を発表したニトリ珪藻土バスマット及びコースターの見分け方についてもお伝えします。
やっぱり、日本製の方の方が中国製よりも安心とは思いながら、価格が高いと思うので躊躇してしまいますね。
この記事ではアスベスト含有珪藻土の見分け方と安心できる日本製バスマットやコースターなどの価格を調べてみましたのでお伝えします。
アスベスト含有珪藻土の見分け方
珪藻土に含まれているアスベストを見分ける方法ですが、、まずは珪藻土が何からできているのかの確認から始めます。
珪藻土って何?
珪藻土は文字から、「珪藻」と「土」に分かれ、珪藻は二酸化ケイ素が原料となっており、珪藻土は、珪藻の殻の化石とのことです。
このことから珪藻土は自然界にある材料でできていることになります。
それなのに、なぜアスベストが含まれるのかが気になるところです。
珪藻土にアスベストが混ざる原因は?
考えられるのは、製造過程でアスベストが混ざってしまった。
または、意図して混ぜたということが考えられます。
意図せず珪藻土にアスベストが混ざる原因については、製造管理の問題だと思われます。
ただ、アスベストは肺線維症、肺癌、悪性中皮腫など人体に悪影響を及ぼすことがわかっていますので、珪藻土を作る場所に置かれていることはないと考えられます。
ということは、意図してアスベストを混ぜたとも考えられます。
では、なぜアスベストを珪藻土に混ぜるのか?
それは、価格が抑えられるからに他ならないでしょう。
かつて、アスベストは耐熱性、絶縁性、保温性に優れているということで様々な製品の材料に使われてきました。
ということは、安価だということにもなります。
では、アスベストが含まれている珪藻土の見分け方について見ていきます。
アスベストが含まれている珪藻土の見分け方
アスベストが含まれている珪藻土の見分け方ですが、「こうやって見分ける!」という見分け方は確立されていないようです。
ただ、次のような方法でも見分ける目安にはなるようです。
- 匂い
- 価格
- 色
まず、匂いについてですが、既にお伝えした通り、珪藻は自然界にあるもので珪藻土として硬化したときには匂いは消えると言われています。
ただ、珪藻土として売られている商品の中には匂いがあるものがあるとのことです。
では、どのような商品かと言うと特別に安い商品です。
価格に関しては、100均などで販売されていたり、今回アスベストが含まれていることがわかり自主回収に追い込まれたカインズやニトリなどがワンコイン以下の価格で購入出来るものが怪しいと感じます。
100均やカインズやニトリで共通しているのは、低価格と製造国です。
100均やカインズやニトリが安価で販売出来るのは大量生産が前提となっています。
そして、大量生産の薄利多売を前提にしたビジネスモデルです。
この薄利多売を実現するには日本では採算が合わないため海外生産となります。
その製造国というのが中国です。
100均やカインズやニトリで販売されている珪藻土商品はほとんどが中国製ですね。
中国製といっても年々商品品質は向上していますが、まだまだ安く作るために悪さをする製造業者はあります。
「少しならいいか」と軽い気持ちでアスベストを混ぜている可能性はあります。
だから、検査で見落とすことがあるのかも知れません。
さらにいうと、珪藻土マットなど表面にはアスベストが検出できないようにしているかも知れません。
この場合に考えられるのが珪藻土商品の表面に着色などを施すことです。
この時に匂いが発生し、色が白っぽくなったりしている場合があります。
白っぽい珪藻土商品が必ずしもダメなわけではありません。
ただ、冒頭でもお伝えした通り「こうやったら見分けられる」という方法がないようです。
だったらどうすればよいかですが、「アスベストを含まないことを名言している日本製」を選ぶことが一番の方法だと考えられます。
でも、日本製は価格が高くなるように感じますね。
次は、アスベストが含まれていない日本製珪藻土バスマットとコースターの価格を確認してみます。
自主回収対象ニトリ珪藻土マット(バスマット含む)・コースターの見分け方
2020年12月22日にニトリから珪藻土商品(バスマット、コースターなど)にアスベストが含まれる可能性があるとのことでの自主回収が発表されました。
そして、後日、自主回収対象となる商品の見分け方についても公表されましたのでお伝えします。
自主回収対象「ニトリ珪藻土バスマット」の見分け方
ニトリが自主回収対象としてる商品の見分け方ですが、次の通りとなっています。
形状 | 溝 | 色 | サイズ | 備考 |
---|---|---|---|---|
長方形 | なし | 水色 | 40×55cm | - |
対角線サイズが65cm以上 | - | |||
白 | 29×39cm | 側面の光沢なし | ||
35×45cm | 側面の光沢なし | |||
40×55cm | 対角線サイズが65cm以上 |
自主回収対象「ニトリ珪藻土コースター」の見分け方
自主回収対象となっているコースターは次の4種類です。
- サラサラコースター RO
- サラサラコースター ダイリセキ WH
- サラサラコースター ネコ
- サラサラコースター テラゾー ST
上記の商品の裏面に凸凹があるものが対象となります。
アスベストが含まれていない日本製珪藻土バスマットとコースターの価格
今回は、楽天市場で販売されている日本製珪藻土バスマットとコースターの価格を調べました。
日本製珪藻土バスマットの価格
上記一覧を御覧ください。
各商品名に「アスベスト検査済」などアスベストが含まれていない日本製のバスマットがあると思います。
ニトリで販売されていた珪藻土バスマットの価格が299円だったので、10倍以上の3000円以上の商品が多いですね。
デザイン性がアップすると価格も跳ね上がるようです。
日本製珪藻土コースターの価格
コースターに関してはバスマットと違って、各商品名に「アスベスト検査済」などアスベストが含まれていない日本製のコースターであることがわかりにくいです。
しかし、ほとんどの日本製コースターでは商品ページに「アスベストは含まれていません」と記載されているものが多いです。
価格に関しては、800円から3000円の商品が多いですね。
ただ、予想した通りですが、やはり日本製の珪藻土バスマットや珪藻土コースターの価格はニトリやカインズで販売されていた商品と比べると高価です。
逆にいえば、ニトリやカインズが安すぎるともいえ、安い理由もあるといえそうです。
おわりに
アスベスト含有珪藻土の見分け方と安心といわれるアスベストが含まれていない日本製バスマット及びコースターをご紹介しました。
結果、見分け方については明確に「これ」というものはないものの、匂いや色、更に価格で見分けられることをお伝えしました。
結局の所、アスベストを含まない日本製は安心できますが核的には高価格ということがわかりました。