トランプ氏,法廷闘争でどうなる?結果はいつ分かるの?【アメリカ大統領選】

アメリカ大統領選で勝利を確実にしたバイデン氏が政権移行の準備に着手し、トランプ大統領が選挙結果を巡る争い”法廷闘争”を行うとしています。

トランプ氏は大統領選は終わりからほど遠いと強調し敗北を認めない姿勢です。

その”法廷闘争”とは一体何なのか?もし法廷闘争が続く場合、いつになったら大統領が決まるのか?早速調べていきたいと思います。

アメリカ大統領選挙はどんな仕組み?

超大国アメリカは大きな影響力を持つため、アメリカ合衆国の大統領は世界全体に大きな存在となります。

そのため、4年ごとの大統領選のたびに、勝ち負けの結果に注目が集まります。その4年ごとのアメリカ大統領選のプロセスは非常に長く、複雑です。

簡単に仕組みをご説明します。

主な3つのステップ

1)各州における予備選挙と党員集会:2月〜6月

アメリカは共和党と民主党による二大政党により成り立っています。それぞれ党の代表となる大統領・副大統領候補を決めますが、その候補を固めていくプロセスと言えるのが各州における予備選挙と党員集会です。予備選挙と党員集会のどちらで代議員を選ぶかは州ごとに異なっていますが、予備選挙は通常の選挙のような方法で、党員集会は政党主導で行われる議論を経て投票で決められます。

各州、大きく共和党が強い州と民主党が強い州、そして支持率が拮抗する州にわかれます。このため激戦州をどちらがおさえるかが結果に大きな影響を与えます。

2)全国党大会:7〜8月
2月〜6月の各州における予備選挙と党員集会で選ばれた代議員が、共和党と民主党の大統領および副大統領の公認候補を指名する集まりが全国党大会です。ここで各党の大統領と副大統領候補が決まります。

3)投票日:2020年11月3日
一般の有権者が投票するのが投票日です。これで次期大統領が決まりますが、実際は有権者の声を代弁する「選挙人」という人たちがおり、選挙人が一般投票の結果を受けて後日改めて投票する仕組みとなっています。

538人いる選挙人と呼ばれる人たちを、多く獲得した方が勝者となります。選挙人は州の人口に応じて割り当てられていて、各州の戦いに勝った方が、それぞれの州の選挙人を獲得できます。州ごとにこの総取り戦を繰り広げて選挙人を獲得していき、538人の過半数、270人に達した候補者が、次のアメリカ大統領となります。

法廷闘争とは?

法廷闘争とはその名の通り、法廷で闘いをすることです。
法廷闘争の流れですが、下記のようになる予定です。

①トランプ陣営がまず州裁判所に再集計などを訴える。
②各州裁判所が訴えを認め、再集計などを命じる。
③バイデン陣営がその再集計決定の撤回を求め、連邦最高裁に訴えを起こす。
④連邦最高裁が各州の決定について判断を下す。

トランプ大統領は選挙結果が覆ることはないと分かるまでは法廷闘争を続ける構えを見せています。

「選挙結果には影響しない法廷闘争に意味はない。早く敗北を認めるべきだ」という声がトランプ氏の身内からも出ている状況です。

誰もトランプ氏に鈴を付けられる人間が出てこないなか、法廷闘争は少なくとも続くものとみられます。

過去に法廷闘争に陥った事例は?

今回のトランプ氏が行おうとしている法廷闘争は、過去の大統領選にも起こった事例があるのでしょうか。

実はあるのです。

過去の大統領選では2000年に、南部フロリダ州での再集計を求めた民主党のゴア氏と、反対する共和党のブッシュ氏が法廷闘争を展開し、決着まで1カ月以上かかった事例がありました。

フロリダ州の一部地域の集計が問題となりました。

投票所の器具で投票用紙に穴を開けて集計機で読み取る方式でしたが、穴の開け方が不十分だとカウントされず、さらに得票差が僅差だったため、州法の規定で再集計が始まりました。優勢とされたブッシュ氏は、再集計により票差が縮まったことをきっかけに裁判へと発展しました。

結果はゴア氏が敗北宣言を出したことにより投票日から36日後に決着しました。

挙人過半数はバイデン氏が獲得し勝利を確実に、だがなぜ政権移行されない?

538人の選挙人のうち過半数の270人を獲得したバイデン氏。これでアメリカ大統領選の勝利を確実にしました。ですが今、バイデン氏が政権移行を徐々に進める中、スムーズに移行が進んでいない現実です。

それは現大統領のトランプ氏が法廷闘争を続ける姿勢を崩していないためです。

なぜ法廷闘争をするかというと、大統領選挙を巡って不正があったと主張しているためです。

トランプ氏はこれまで、得票状況が自陣に不利と思われる州で開票作業の中止を意図して提訴を重ねています。

投票や集計などで不正があったと主張していますが、信用できる根拠は示していません。反対に、自陣に有利な結果となるかもしれない州については集計の停止は求めていないという点は”ずるい”といった印象が持たれます。

それに対しバイデン氏は当初から、全ての票を集計するよう主張し続けています。勝利の自信も感じられますね。

トランプ氏の訴訟について、「常に不規則な事態や制度の機能不全、不正があったと、根拠を示すことなく主張している」と非難しています。

今後の大統領選の流れは?

アメリカ大統領選の投票日以降の日程はこちらです。

11月3日 アメリカ大統領選の投票日。国民による投票が開始します。
12月14日 各州で選ばれた選挙人が州ごとに投票します。
1月6日 連邦議会で上院議長のペンス副大統領が選挙人の投票を集計し当選者が決定します。
1月20日 トランプ氏の任期が終了し、当選者が新大統領に就任します。

トランプ氏は今すぐにでも闘争を初めて、郵便投票の数えるのを止めさせるような勢いではありましたが、国民の意見もあって、なかなかすぐにはできないかもしれないようです。

12月14日に行われる選挙人の投票の前が1つの区切りになるだろうと考えられています。

まとめ

今回のアメリカ大統領選は各州の選挙人の過半数をバイデン氏が獲得し勝利をおさめました。

ですが、トランプ陣営による大統領選挙を巡って不正があったと主張する”法廷闘争”を続ける姿勢が崩れないため、未だ結果が曖昧に報道されている状況です。

バイデン氏は勝利宣言もし、今後国民に対する大統領選勝利スピーチも今後行う予定です。それに対しトランプ氏も勝利を掴んだといった内容のツイートもし、今後の2人の動向には目が離せません。

今後のトランプ氏による裁判での戦いに注目し、日本にも大きな影響を与えるアメリカ合衆国大統領の決定まで見守りたいと思います。