タイのデモの理由はなに?国王がやばい?分かりやすく解説!

  • 2020年10月24日
  • 2020年10月25日
  • 国際

現在デモが多発しているタイ王国

タイと言えば子供から大人まで旅行に行ったことがある人も多いと思います

物価も安いし温暖な気候は正にバカンス

しかし、そんな微笑みの国で笑顔が消えるような事態が起きています

大規模なデモで学生や若者が多く参加しています

このデモは反政府デモですが、どのような事を訴えているのか解説していきます

超簡単にタイのデモは何を訴えているのか?

簡単に言うと

王政の改革
国王の権限縮小王室が特権階級の様になっており
行動が支配的で尊敬できるものでは無い為
プラユット首相の辞任
軍事クーデターの後に政権を得た為、民主的とは言いがたいしかも王室と繋がり特権階級的
新憲法の制定
現在の物はクーデター後の軍事政権下で作られた憲法
軍、王族、などの特権階級の支配の基盤となっている為
民主化
政権と王室との繋がりが強くこのままでは、絶対王政の様な形になりそう

を求めたデモで、約2万人の人々が参加しています

 

https://twitter.com/EmiliePradichit/status/1317777462672060417?s=20

 

2016年以降にタイの国王を務めるワチラーロンコーン国王は遊び人で有名
お金遣いが荒く遊びまくる上に、犬を空軍大将にしてしまったりやりたい放題

ハム太郎の替え歌で訴えるデモ参加者たち

そんな、国王なので国民からの信頼は薄いですが、タイには不敬罪がある為
大きな声で文句を言えません

 

また、現在の政権を握るプラユット政権は、軍政な上に王室との繋がりも強く
制定されている憲法も軍や官僚、王族などの特権階級の支配や優遇の基盤となっています

 

タイでこれまでに起きた事を簡単に遡ってみた

何を変えたいはわかりましたが、では何があってもデモを起こしているのか?

 

事の発端は、タクシン・チナワットと呼ばれる人物と言われています

 

タクシン・チナワットはタイの元首相です

実業家で、IT系の会社を起こし大成功!

 

その後、政治に興味を示し2001年に新党を起こすと、いきなり議席の過半数を得ることができました

これは、貧困層向けの政策をとり国民の中でも農民や貧困層からの指示を得られた為

 

2005年の総選挙で見事勝利する事が出来見事首相に!

 

 

しかし、貧困層が満足しているのに対して、中高層はタクシンに対して不満が募り始めました

 

そこで『反タクシン派』が生まれます

反タクシン派は街で抗議活動が始め、都市部は大混乱に陥り

 

自体の終息のために軍も出動しクーデターが起こりました
(クーデターは暴力的な手段によって起こされる政治的な変化を言います)

 

結果選挙をもう一度行うことに

ですが、勝ったのはタクシン派でした

それを認められない『反タクシン派』は何とかしようとし

 

最終的にタクシンは裁判所から、法律違反として辞職に追い込まれました

そして、反タクシン派が政権を得られたのです

 

 

その後もなんどもクーデターが起き度々のクーデターの後

2014年のクーデター結果(16回目)でプラユット首相が国のトップとして君臨しています

 

しかし、プラユット首相は軍人上がりで軍政、軍が政治へ直接関与し強権的な政治を行なっていたり

 

現在の憲法がクーデター後に軍が率いる暫定政権が作ったもので
軍や王族、官僚などが特権階級的に優遇され、国民を支配する様な憲法のため不満は大きいです

 

 

しかも、新型コロナの為に経済も低迷し、失業者は数百万人に及んでおり
これまでと、現在の政治や国に対する不満が爆発したデモとも思えます

 

タクシン元首相が、農民や貧困層に対してどのような政策をとるかなどを、具体的に説明した為に
それまでは、一時的なお金で投票を決め政治に関心のなかった人々が政治に興味を持ち始め
事が大きな要因とも考えられます

映画「ハンガーゲーム』に由来した
特権的で全体主義的な君主に対する反乱の象徴のジェスチャー

 

タクシン派
農村部、低所得層・若者・学生が多い
選挙による民主化やプラユット首相の辞任を求める
王室批判をする人も多いが、しない人もいる
王室はタクシン派が嫌いと言われている
反タクシン派
都市部、エリート層が多い、プラユット政権を支持
熟議民主主義を望む
王室を支持している

もう一つの原因タイ国王

そして、タクシンと共に今回のデモの原因とも言われるのが

 

現在の国王と王室です

 

ご存知の通りタイは、タイ王国なので王室と国王が存在します

 

日本でいう皇室と天皇様に近い存在で、政治にはそこまで関わらず
立場としては国の象徴であるためその存在は国民の信頼を集めるものです

 

また、政治とは関わらないが国のトップである為、前国王のプミポン国王は
クーデターの収束に大いに貢献したり、数々の行いで国の発展を支えました

 

 

しかし、現在の王室や国王は政治に関わることも多く、そのほかの行いからも
国民の不満を買っています

現在の国王ワチラロンコン国王が国王になった後、王室と政府の繋がりが強固
なものとなりました

プラユット政権が国王を取り込んだとも言われていますが、これによって
プラユット政権は絶対的な力を手に入れた上

王と政治が繋がってしまうことで、絶対王政にも繋がってしまうと危惧

 

また、国王の行いとは言い難い行動からも国民の不満を買いデモの原因になっています

 

絶対王政
国王が絶対的な権力を持っている状態
官僚と軍が王と直接繋がり国を治める

国王の行いについて

 

 

国王の行いと政治的な繋がりで不満を買っていると言いましたが、具体的に
どのような行いをしているのかを述べていきます

 

 

まず、政治とは一歩距離を置いた地位を保っていた過去の国王とは異なり
国民の投票によって承認された新憲法を拒否したり、条文の修正を求め

その後、摂政と呼ばれる

『君主が不在の際に君主に変わって執務を取る役職』

を置かずに海外に行けるように記された新憲法に署名し、自身の権力を強めました

 

ワチラロンコン国王は即位して後、公に姿を見せず、ドイツで暮らしています
世界中でコロナが流行して際も、リゾートホテル丸ごと貸切って複数の妻と側近数百人と共に過ごしていました

その為5月2日から開催された、国王戴冠1周年を祝う行事もドイツで自主隔離を理由に欠席

 

 

また、元ボディーガードの女性を側室(正式ではないが妻のような地位)を与えた後立ち振舞いを理由に地位を剥奪
しかし王室はその後それを撤廃し、また側室と認めました

 

 

ワチラロンコン国王は皇太子時代から、愛犬のプードルを空軍大将に任命したり

女性用のタンクトップを着ている写真を撮られたりなどの行いから話題になっていました

 

 

今、国民の不満を集めているものの1つが

タイ国王の資産です、その額は日本円にして

 

約4.6兆円!

 

エリザベス女王の80倍に相当します。

なぜこんなにも資産があるのかと言うと

 

2018年に法律が改正され
それまでは王室財務局が管理していた王室の資産を国王個人の資産にしたためと言われています

 

 

国王でありながら、立ち振る舞いも、良くない意味で話題を集め、大半を海外で過ごし、いたずらに地位を与えたり剥奪したり、そして国王だからととんでもない金額の財産を持つ

コロナの影響もあり国民は何百万人が失業してると言うのに、タイ国民としてはやり切れない気持ちが大きいと思います

 

不敬罪と国王へ対する敬愛教育の影響

タイには不敬罪が存在します

国王や王室その子孫などを侮辱したりした場合に罰せられ最大で禁固15年の罪とされる為
タイでは王室や国王の事に触れるのはタブーとされてきました

 

また、タイでは国王は敬うべき存在とされ小さい頃からそう学んで育ちます

 

もちろん、それは間違った事では無いと思いますが、されるべき行動をとるこ事も大切だと思います

 

その結果現在起きているのが、家族間での主張の違いです

幼い頃から、敬愛すべきと学び、プミポン国王の行いを知っている人々は現在の状況に不満を感じないかもしれませんが

比較的年齢の若い、学生などは国王と言えば現在のワチラロンコン国王で、過去の王室の行いよりも現在の行いの注目すると思います

 

だからこそ、不敬罪自体も『なぜ声を上げてはいけないのか?』と言う考えに繋がっているのでは無いでしょうか

 

まとめ

今回はタイのデモの理由と特に国王の行いなどについてお話ししました

 

デモの理由
現在のプラユット政権に対する反発やかねてから、不満の多かったワチラロンコン国王に対する不満

デモ要求
プラユット首相の辞任、王制の改革、憲法の改革、本当の意味での民主化

タイと聞くとリゾートや親日として有名ですが

そもそも王室があったり王国だった事を知っている人は少ないかもしれません

しかし、そんな日本と近く友好的な国でこの様なことが起きてしまってるのは残念です

王や国のトップを敬うべきという考えは理解できますが、それにあった行いを望む
デモ参加者の気持ちももっと理解できます

直ぐに事態が改善するとは思いませんが、良い方向に事態が進めばと思います。