草津温泉で有名な群馬県草津町の町議会で「セクハラ」騒動が起こっています。
Twitterでも「#草津温泉には行かない」や「#性被害の事実以前」がトレンドに入り話題になっています。
今回の騒動を簡単にまとめると、2019年に草津町の新井祥子議員(51歳)が黒岩信忠町長(73)から町長室で性被害にあった(2015年1月頃)と告発をしたところ、町長は「事実無根のでっち上げだ」と反論。
今度は町長側が告発をした新井祥子議員が破廉恥な嘘をつき、議会の品位を傷つけたとして懲罰動議が出されて可決した。
さらに議長の黒岩卓さんが中心となりリコール運動を開始。
今回の騒動の何が問題になっているのかをまとめてみました。
草津町リコール住民投票のまとめ!何が問題?新井祥子元町議と黒岩町長の関係と性被害の真実
草津町唯一の女性議員である新井祥子氏が解職!?
草津町の住民投票が行われた12月6日時点では、新井祥子氏と黒岩信忠町長のどちらが本当のことを言っているのか住民にはまったくわからない状態でした。
なぜなら裁判の判決がでているわけでも、警察の調査が終わっているわけでもないので、当事者以外に真実を知る人はいないからです。
なので、この新井祥子氏の解職を要求する住民投票は憶測で判断するしかなかったことになります。
普通はこんな不確定な状況で住民投票が行われることがありません。
しかし、住民投票の結果は新井祥子氏の解職に賛成が2542票で有効投票の9割以上を占めて新井氏は失職しました。
当日有権者は5283人で投票率は53.66%でした。
町ぐるみで新井祥子氏を排除!?
この住民投票に賛成した人が9割もいたという普通ではあまりない極端な結果になった理由として2つの可能性があります。
①意見の言えない村社会
②新井祥子議員に問題があり町民からの信頼がなかった
簡単に解説したいと思います。
①意見の言えない村社会
本来、住民投票というのは当たり前ですが「住民の意思」で賛成か反対を決めるものです。
その判断材料がないのも問題ですが、今回の件でもっとも問題だと言えるのが
リコール運動を主導した黒岩卓議長が「新井祥子の解職を求める会」というのを作り、
町中にポスターを貼り新井議員をリコールするように促していることです。
しかしまぁ、なんとひどいポスターか。唯一の女性草津町議会議員が町長から受けた性暴力被害を訴え出たら町長や議会が率先して彼女のリコール住民投票を実施。投票日は6日。
被害者を抹殺すればなかったことになるとの野蛮な発想に反吐が出る。 pic.twitter.com/rzMUsEFARF— 🌈BASIL 🌿 (@basilsauce) December 1, 2020
これが草津町の真実か。
昨日の朝刊に折り込まれていたらしい。
なりふり構わず。
怖さしか無い。#草津町 #リコール成立なら草津温泉には二度と行かない #草津温泉には行かない #黒岩町長 #新井祥子 pic.twitter.com/cLpnq13Anv— Punishment (@punishment49) December 6, 2020
このようなポスターを公共施設に貼ったり朝刊に折り込むということは
公平性が求められる住民投票においてあってはならないことのはずです。
しかも住民投票で賛成に投じさせることを促す街宣車まで走っていたそうです。
草津温泉駅にまでポスターを貼っているので観光客の目に入ってしまいます。
この異常さを目の当たりにしたらせっかく観光に来たのに気分を害してしまうのではないでしょうか?
もともと草津町の品位を傷つけたことで新井祥子議員を解職要求したのに
このような異常な住民投票を行っては草津町の評判が下がることは想像つくのではないのでしょうか?
女性が性被害を訴えているのにきちんと調査し結果が出ることを待たずに、気に入らないから排除しているように見えても仕方ありません。
草津町は温泉を資源に経営している人が多く暮らすため町長や議員を敵に回すことは、
経営の危機になる可能性がある非常に閉鎖的な町であると言えます。
今回の住民投票を行う前には有権者の3分の1以上の署名が必要という条件がありましたが、それを簡単にクリアした背景にはこういった権力に逆らえない村社会としての構造が原因としてあるのではないでしょうか?
議員に問題があり町民からの信頼がなかった
一つ言うと俺は新井祥子氏を支持するかどうかは判断材料ないの
ただあの醜く酷い野次とばしまくってたり正式な調査結果を出すとか待つわけでなく町ぐるみでリコールに突っ走る草津町のやり方は絶対に支持しないってだけ田舎の人間はだいたいああいう村社会風土のおっさんに嫌な思いさせられてるから
— 愛国心の足りないなまけ者 (@tacowasabi0141) December 6, 2020
②新井祥子議員に問題があり町民からの信頼がなかった
今回の草津町の住民投票における黒岩卓議長らの投票結果を操作するような行動だけを見ると新井祥子議員を擁護したくなりますが、こちらはこちらで問題があるのではないかと情報がどんどんでてきているのも事実です。
「草津温泉に行かない」タグ、何のことかと思ったら新井祥子議員のことなのか。あの人は数年前にも町民からの要望書を勝手に握りつぶして懲罰食らっており↓、落選して坊主頭になるとか奇行も多く、町民からの信頼はその時点でなかったような。だから町民投票によるリコールが成立しただけじゃないかな pic.twitter.com/tAkfRmBFKN
— はんてん (@lister004) December 6, 2020
草津町で新井祥子議員が黒岩信忠町長からのレイプ被害を告発して、逆に新井議員の方がリコール運動されている件が話題になっています。
新井祥子さんの名前に既視感あったんですが、渋谷で『岡村隆史が見せつけた買春容認社会に怒ろう』の運動をしている方の一人でした。狭い世界です。 pic.twitter.com/N38B3pfnan— PNSF (@PNSF4) December 3, 2020
もうこわいてwwwwwwwwwwhttps://t.co/Yg8SVusmb5
— 🏳️⚧️ (@anchanppppp) December 6, 2020
#草津温泉には行かない
性的暴行があったかどうかはわからないだが性的暴行があったとするなら
草津町の女性はリコールに反対するはずなのに全体の9割がリコールに賛成したということは
女性で賛成した人が結構な数いたはずなので新井祥子町議が問題のある人物だったと
考える方が妥当な気がする pic.twitter.com/j1J9KMgmh9— キューティー吉本 (@qt_yoshimoto) December 6, 2020
2019年6月に新井祥子議員が書いた文書によると
私は政治を目指した頃から、黒岩信忠町長に憧れていました。(中略)女性に対して紳士的で、優しい振る舞いはスマートで、洗練された雰囲気があり、好感を持っていました。
黒岩町長に近づいていく中で、黒岩町長を本当に好きになってしまいました。町長室で2人きりになった時に、私の気持ちが通じた時には本当に嬉しかったです。
この新井祥子氏が公表した文書によると2015年に町長室で町長と性的関係を持ったと主張しています。
2019年に草津町議会議員選挙で再当選すると、黒岩町長は以前とは態度が変わり町長室に入れてくれなくなったそうです。
そうした経緯から「私の町長に対する気持ちは愛情から、不信感に変わっていきました」と文書に記しています。
新井祥子氏には以前から虚言癖があるなどという噂もあり今回も作り話ではないかと一部で言われています。
まとめ
草津町のリコール問題・住民投票についてまとめてみました。
性被害があったとされるのは2015年のことですので、証拠もないでしょうし真実が明らかになる可能性は低いですね。
新井祥子さんについて調べてみるとかなり変わった人で奇行が目立つと言った声や今回の騒動も作り話だろと言われてしまうといった信頼度のようです。
しかし草津町の議会の対応の仕方があまりに強引で、性被害の告発という非常にデリケートな話であるにも関わらず配慮が足りないことが問題となりました。
どちらの言い分が本当なのか第三者の私たちからしたらわかりませんが、草津温泉のイメージダウンに繋がったのは避けられない事実だと言えます。