北海道ではもう雪も降っていて本格的に冬に入ってきていますね。
そろそろ冬用のふとんやストーブの準備を済ませているお宅も増えてきていると思います。
今年(2020年12月〜2021年2月頃まで)の冬は寒いのか?暖かいのか?
現在発生中のラニーニャ現象はどのような影響を与えるのか?
また、雪の予報などについても各地方ごとにまとめていきますのでご覧ください。
ラニーニャ現象とは?暖冬・寒冬に影響ある?
世界気象機関(WMO)が10月末にラニーニャ現象が発達し、
2021年の初めにかけて90%の確率で続く可能性があると発表しました。
ラニーニャ現象とはどのようなものなのでしょうか。
調べてみました。
ラニーニャ現象とは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての
海面水温が平年より低く状態が続く現象のことです。
ラニーニャ現象によって日本の気候の変化はどうなる?
一般的には西高東低の気圧配置が強まり平年に比べて冬は寒さが厳しくなる傾向があります。
しかし北日本の冬における平均気温予想はほぼ平均並みか高くなると予想されています。
現時点では、雪も平年より少なくなると予想されています。
一方で西日本はラニーニャ現象によって寒気が流れ込みやすくなっているため
日本海側を中心に雪の量が増えると予想されています。
各地方ごとに冬の天気予想をみてみましょう。
各地方ごとの気候まとめ
いきなり結論ですが、どの地域も基本的に寒さは例年通りと予想されています。
各地方ごとに平均気温も以下に記してありますが、参考になれば幸いです。
北海道地方
北海道付近は、寒気の影響を受けにくいため、冬の平均気温は平年並みか高く、
日本海側の雪の量は平年並みか少ないと予想されています。
低気圧の影響を受けやすいため、太平洋側では、降水量は平年並みか多い見込みです。
平均気温は札幌が−2.8〜2.1℃、網走が−5.0〜−3.9℃、釧路が−4.5℃〜−3.6℃
東北地方
冬の気温は平年並みです。
低気圧の影響を受けやすく、東北太平洋側の降水量は平年並みか多く、
東北日本海側の降水量はほぼ平年並みの見込みです。
平均気温は秋田が1.0〜1.6℃、仙台が2.6〜3.2℃
関東甲信地方
冬の気温と降水量はほぼ平年並みの見込みです。
平均気温は東京が6.0〜6.6℃
北陸地方
冬の気温・降水量・降雪量はほぼ平年並みの予想で、
曇りや雨または雪の日が多い見込みです。
平均気温は新潟で3.2〜3.8℃
東海地方
冬の気温・降水量はほぼ平年並みの見込みです。
平野部では平年と同様に晴れの日が多い見込みで、山間部では平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いと予想されています。
平均気温は名古屋で5.5〜5.9℃
近畿地方
冬の平均気温は平年並みの予想です。
日本海側では、冬型の気圧配置が強まる時期があるため、
冬の降水量・降雪量は平年並みか多い見込みです。
平均気温はは彦根で4.6〜5.1℃、大阪で6.9〜7.5℃
中国地方
寒気の影響を受けて、冬型の気圧配置が強まる時期があり、
山陰の降水量と降雪量は平年並みか多い見込みです。
平均気温は松江で5.2〜5.9℃、広島で6.1〜6.6℃
四国地方
冬の気温はほぼ平年並みの予想です。
平均気温は高松が6.4〜6.9℃
九州北部地方
冬の気温と降水量はほぼ平年並みの予想となっています。
平均気温が福岡で7.6〜8.2℃
九州南部・奄美地方
冬の気温・降水量ともにほぼ平年並みの見込みとなっています。
平均気温が鹿児島で9.3〜10.1℃、名瀬で15.5〜15.8℃
沖縄地方
冬の天候は曇りや雨の日が多いとの予想です。
平均気温と降水量はほぼ平年並みの見込みとなっています。
平均気温は那覇が17.5〜17.8℃
冬の天気予報は難しい?
冬の天候に大きな影響を与えると言われている北極振動というものがあります。
その北極振動によって冬の天気予報は他の季節と比べて難しいと言われています。
北極振動とは?
北極振動とは、北極付近と中緯度の地上気圧がお互いにシーソーのように変動する現象のことです。
この現象によって寒波や大雪などの異常気象が発生したりします。
北極振動が日本に与える影響は大きく、平成18年の豪雪という記録的豪雪の原因となったとされています。
このように北極振動は日本の冬季の気候に大きな影響を持っていると考えられています。
しかしこの北極振動が発生する原因は現時点ではっきりしていないので、
冬の天気を予想するのが難しいと言われています。
なので週間天気予報をちゃんとチェックしたり、
先の予定をいれる時は変更が可能なように予備の日も考慮しておくといいかもしれません。
まとめ
ラニーニャ現象の発生があるものの今年の冬は例年通りの寒さと予想されています。
しかし、昨年は記録的な暖冬で雪も少なかったですが
それに比べると寒さを感じたり、雪も多くなったりする可能性も示唆されています。
北日本でも現時点では平年よりも雪の量は少ない予想ですが、
一時的に大雪になる可能性があります。
雪での怪我や事故は毎年ニュースになっているので、
雪対策はしっかりしておいて損はないでしょう。